五等分の花嫁を久々に読んで
『五等分の花嫁』を久々に読み返している。いつ買ったのかも分からない紙のコミックスで5巻から12巻の途中まで読んだ。とにかく面白い展開の連続で幸せな時間だった。
あー、こんな青春が送りたかったなー泣
五つ子たちの進路に悩む様子や恋が絡んだ人間関係の問題を見ながら、何故だか自分も切ない気持ちを感じた。
自分もこんな風に全力で何かに取り組みたかった。誰かを狂おしいほどに愛しいと思いたかった。
そう思わずにはいられなかった。
僕は未だに大学を辞めたことを後悔している。
努力しなかった自分を。
自分の将来と向き合わなかった自分を。
人と関わることから逃げた自分を。
大学を辞めたことは、後悔の本質じゃない。
きっと、大学を辞めずとも、どうせ後悔はしていた。自分の望んだ進路では無かったから。
だから辞めた。ただ、それだけのことだった。
自分がどうしたいのか。
その結論をぼくは、ずっと先延ばしにしていたのだ。
現実から目を背けたり、後悔してみたり、カッコつけたり。
そうやって、今を生きることから逃げていた。
最後にくる死という現実と向き合いたくなくて。
気付けば25歳だ。
時間は待ってはくれないと。
学生の頃から分かっていたのに。
ずっとわかっていたのに。
僕はずっと逃げてしまっていた。
全部から逃げて。
自分が分からなくなって。
ただ、みんなで笑っていたいだけだったのに。
それが、どうして、こんなことになってしまったのか。
普通に大学を卒業して、普通に就職していたら、普通に友達付き合いを辞めずに生きていたら、普通に結婚していたら、
僕の人生は、こんなに後悔に塗れていなかったのだろうか。
過去を悔やんでも仕方ないのはわかってる。
自分がしたいことは、自分の作品を世に出すことだ。
自分の書いた作品を
多くの人に読んでもらって
多くの人の心を震わせ、共感を呼び、
いつかの自分のように、悩みながら生きる人たちを孤独から解放させてあげたいのだ。
キミだけじゃないと。
俺もだから。
だから1人で悩むなと。
顔も知らない誰かに言いたいのだ。
自分が人生で関われる相手は限られている。
でも、物語を通したら、もっと色んな人と関われるんじゃないかって、そう思えてならないのだ。
もっと多くの人の笑顔が見たい。
福祉の仕事で、関われる相手は限られているから。
僕は、僕がどうやって人生を使いたいか知っている。
ただ、僕は自信がないのだ。
だから、いつだって保険を探しているのだ。逃げ道を探しているのだ。
でも、きっと、冒険しなかったら、後悔する。
どうせ死ぬのだ。
なら、やりたいようにやって、野垂れ死にたい。
どれだけ他の職業分野を調べて体験してみても、
物語以外に興味が持てないのだ。
それほどまでに、創作することは色濃く輝いている。
僕の幸せは白紙のページに自分で描く。
子供の頃に決めたことだ。
では、何色で描こう?
僕の青春は、まだ終わってない。