あめいろの脱・徒然日記

今日という1日に彩りを

つっかえ棒

好きな小説に

THE MANZAI』というものがある。

 

お笑い番組ではない。

お笑い要素もあるが

主なテーマは青春である。

 

この小説は

バッテリーで有名なあさのあつこさんが

書いた小説だ。

 

この人は本当に思春期の少年の感情を

描くのが上手い人で、僕も中学生のときに

メチャクチャハマっていた。

 

この小説の中で

1番印象に残っていることは

主人公のモノローグで語る

「誰かのつっかい棒になりたい」

というセリフだ。

 

誰かを救える存在には

なれないかもしれない。

誰かを明るく照らせる存在には

なれないかもしれない。

誰かを笑顔にできる存在には

なれないかもしれない。

 

でも、誰かの心の支えになら

なれるかもしれない。

ただ、心に寄り添える存在になら

なれるかもしれない。

地味で良い。目立たなくても良い。

僕は誰かのつっかえ棒

になれたら良い。

 

その気持ちは

思春期の悩みまくってた自分には

強く刺さることになった。

 

そして、

そのとき抱いた感情が

今の自分を支えている。

 

大人になってから読むと

また違った見方が出来るかも。

 

久々に読んでみるか。